注文服店の銀座テーラー(東京、鰐渕美恵子・社長)は、帝人グループのテイジンアソシアリテイルとの共同企画で、エコ素材を使ったジャケット「GINZA ?LINE(ギンザライン)」を9月5日から発売した。
帝人がリサイクルペットボトルを原料に作ったポリエステル中空繊維「カルナバ エコ」とウールを混紡したネイビージャケットで、環境に配慮されているだけでなく、軽くてシワになりにくい特徴を持つ。価格は5万円(税別)。銀座の並木通りにある銀座テーラーとテイジンアソシアリテイルが運営するテイジンメンズショップ銀座本店の2店舗で、100着限定で販売する。
銀座テーラーは政財界に多くの顧客を持つ創業80年の老舗テーラーだが、既製服の本格販売は初めて。買い求めやすい価格の既製服で新しい顧客との接点を広げる。鰐渕社長は「最近は外国人のお客さまが1割強に達しているが、『なぜイタリアやイギリスの服地ばかりで、メード・イン・ジャパンがないのか?』と言われることが多かった。帝人と組むことで日本が誇る技術と品質を銀座から世界に発信していきたい」と話す。商品は銀座テーラーが企画・デザインし、テイジンアソシアリテイルが国内工場で生産する。