夏の長期化は、大型の商業施設にとっても大きな課題だ。コロナ禍が明け、店舗に人が戻り、加えて訪日客も増加する中で、都心のファッションビルはどう考えているのか。ルミネ新宿と渋谷パルコの店長に聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2024年8月19日号からの抜粋です)
ルミネ新宿
セールの重要性が低下、
プロパー販売の重要性が高まる
セールが年々、以前のような爆発力はなくなる中で、当社に限らず、業界全体が商品をプロパーできちんと売る方向にシフトしつつある。ルミネ新宿は、数年前からシーズン立ち上がりの“IT’S NEW WEEK”キャンペーンで、先行受注会や限定商品を実施し、成果を上げてきた。秋物を顧客に見せることは大事にしつつ、実際にはすごく暑い時期でまだ半袖需要が高いことが予想される。また、ルミネ新宿でも「先見せ型」「実需型」のブランドが混在しており、店頭商品のシーズン性にはばらつきがあり、館全体で統一的なイベントを打つのはなかなかに難しく、悩ましい。MDをさらに細かく区切り、細かいイベントやフェアを打っていきたい。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。