ベネトンジャパンは、大型旗艦店「ベネトンメガストア表参道」(3フロア・売り場面積約1000平方メートル)を12月21日に閉店する。同店は日本初の「ベネトンメガストア」として2000年12月に開店以来、日本におけるベネトンの顔だった。「ベネトンメガストア」は伊ベネトン本社が00年前後から戦略的に世界主要都市で出店を推進してきた大型旗艦店。同店の閉店によって、新宿、神戸、梅田、心斎橋、京都、名古屋、札幌、福岡などにあった国内の「ベネトンメガストア」は熊本のみになる。ショッピングモールやファッションビルでの店舗は、現在42店(アウトレット店含む)営業している。
ベネトンジャパンは1990年代に同店の土地(569平方メートル)を取得し、ビルを建設。上層階には本社オフィスも置いていた。その後に続く「ルイ・ヴィトン」など欧米ブランドによる表参道での大型投資の先駆けだった。しかし昨年12月に「グッチ」などを展開するブランドコングロマリットの仏ケリングがベネトンジャパンから同土地・建物を取得したことが明らかになり、その動向が注目されていた。ベネトンジャパンはすでに本社オフィスを神宮前2丁目に移転しており、来年は同店の跡地開発が本格化することが予想される。