ビューティ
連載 SNSトレンドに、業界は「どうする」? 第99回

「ディオール」に続けと韓国ブランドもリッププランパー 一部の「激痛化」に物申す

有料会員限定記事

「ディオール」に続けと韓国ブランドもリッププランパー 一部の「激痛化」に物申す

「WWDJAPAN」のソーシャルエディターは毎日、X(旧Twitter)やFacebook、Instagram、TikTok、そしてThreadsをパトロールして、バズった投稿や炎上、注目のトレンドをキャッチしている。この連載では、ソーシャルエディターが気になるSNSトレンドを投げかけ、業界をパトロールする記者とディスカッション。業界を動かす“かもしれない”SNSトレンドの影響力や、投稿がバズったり炎上してしまったりに至った背景を探る。今、SNSでは何が起こっているのか?そして、どう向き合うべきなのか?日々のコミュニケーションのヒントにしたい。99回目は、韓国ブランドを中心とする“激痛リッププランパー”のお話。

ソーシャルエディター浅野:唇に潤いを与えてふっくらとさせるアイテムとして定番のリッププランパーですが、最近、韓国ブランドを中心に“激痛リッププランパー”合戦が繰り広げられています。

「ディオール」“マキシマイザー”の革新性とは? 史上初の“ほのかな刺激”でグロス革命

リッププランパーといえばの「ディオール(DIOR)」の“リップ マキシマイザー”は、ほんのりピリピリが特徴です。この“ほどよい刺激”が効いてる感じにもつながっています。しかし、最近の“激痛リッププランパー”はこの“効いてる感”を追求しすぎてしまい、激痛レベル!TikTokなどでは、“激痛プランパー”を付け比べて激痛レベルをランク付けする投稿などが増えています。私も話題の製品をいくつか使ってみたのですが、涙が滲むほど痛いものもあり、口の中にうっかり入ろうものなら飛び上がるくらいの刺激です。確かに唇はふっくらしますが、「これって、激辛料理を食べたときに唇が赤く腫れるのと同じ炎症に近い反応なのでは?」と不安になりました。化粧品としての安全性より、SNSコンテンツとしてのエンタメ性が優先されている現状に危うさを感じています。

記者村上:「ディオール」の“リップ マキシマイザー”は、唐辛子種に由来するカプサイシンを配合しているがゆえに少しピリピリします。業界人は当初「チャレンジングな処方」と評していましたよね。それよりもはるかに強い刺激ですか……。マッサージや足ツボ同様、「痛いほど、効いているのかもしれない」という期待が存在しているのかもしれませんが、確かにエンターテインメントなコンテンツとしてSNSで拡散されてしまうのはヤバそうですね。

この続きを読むには…
残り1020⽂字, 画像2枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

DIOR x ビューティの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。