「WWDJAPAN」は年2回、半期の好調ブランドとヒットアイテムをまとめた特別付録「ビジネスリポート」を発行しています。2024年上半期版が出来上がりました。
全国の百貨店30店弱の化粧品と特選売り場アンケートによる高伸長ブランドランキングのほか、首都圏の主要ショッピングセンターの好調ブランド、「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」の人気アイテムなど、半年分の好調ブランドおよびヒットアイテムを網羅した「WWDJAPAN」ならではの貴重なデータブックです。
化粧品からラグジュアリー、Z世代に人気のファッション、古着まで好調ブランドと売れ筋が一覧で見ることができ、担当者への取材でその好調要因も具体的に知ることができます。2024年上半期は、続く円安を背景に訪日客需要の勢いが増す一方でした。
百貨店化粧品売り場では、国産ブランド人気が鮮明。「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」が1位を維持。ヒット商品ランキングも化粧品下地“ヴォワールコレクチュールn”が2位以下に圧倒的な差をつけて王者っぷりを見せつけました。
ラグジュアリー売り場も宝飾品売り場も、訪日客需要が後押しして、引き続き絶好調。ブランドではトレンドをけん引する「ミュウミュウ(MIU MIU)」が爆発的な伸び率をマークしました。宝飾では、創業140周年の「ブルガリ(BVLGARI)」、ブランド上陸50周年&“トリニティ”100周年の「カルティエ(CARTIER)」と、アニバーサリーイヤーで大々的にプロモーションを行ったブランドに軍配が上がりました。
アパレルの好調ブランドについては、玉川高島屋S・C、ルミネ新宿、ルミネエスト新宿、渋谷109、渋谷パルコ、ラゾーナ川崎プラザの店長・館長に取材しました。ルミネ新宿では小嶋陽菜の「ハーリップトゥ(HER LIP TO)」や「サロモン(SALOMON)」のポップアップが記録的なセールスを達成したなど、各館の売り上げをけん引したブランドやショップについて聞きました。
Z世代のユーザーが多い「ゾゾタウン」からは、トレンドが見えます。今年は「フレッドペリー(FRED PERRY)」をはじめとしたポロシャツが男女共に大人気。「ゾゾコスメ(ZOZOCOSME)」では、特にミニボトルを用意したフレグランスブランドが人気でした。
さらに古着の売れ筋もフィーチャー。「ウィゴー(WEGO)」と「セカンドストリート(2nd STREET)」の古着の好調アイテムと担当者取材からは、若者の消費動向が読み取れます。サブスクレンタルの「エアークローゼット(AIRCLOSET)」の好調アイテムからは、忙しいけれど、ファッションを楽しみたい30~40代女性のリアルなニーズが見えます。
「ビジネスリポート」は本来、定期購読者向け特典ですが、購読者以外の方からの「他店の売り上げ進捗を知りたい」「好調ブランドのヒット商品を知りたい」といった声を受け、単品での販売も行っています。
DESIGN : NORIKO KINGETSU
訂正:P.15「止まらぬ円安、インバウンドブーストどこまで?」記事中の「ミュウミュウ」そごう千葉店の伸長率は、正しくは前年同期比88%増でした。