この週末は、空間デザインに関する審査会に参加させていただきました。ファッション&ビューティ業界の応募もたくさんありました。オフィス空間からショーウインドー、もちろん店舗まで。多くの会社、そしてブランドが金銀銅の各賞を受賞されました。おめでとうございます。
最初に審査員の話を頂いたとき、「ラグジュアリーブランドの素晴らしい旗艦店や展覧会は普段から取材しているから、大丈夫でしょ」と比較的軽い気持ちでした(笑)。しかし、審査をすればするほど、「私は空間デザインという最終的な器ではなく、例えばコンセプトや、そこから発想を膨らませて空間デザインの構成要素の一つとなるまでのコンテクスト(文脈)など、器の中に入っているものを審査してしまっているのでは?」という疑問に直面。審査会では終始「今は器を見ている?それとも、その中身を見てしまっている?」という自問自答を繰り返し、疲れました。よくよく考えれば、形がある建築、形はないかもしれないけれど実在する空間デザインに対して、私が普段生み出しているコンテンツは形もなければ実在もしないもの。そりゃ苦労するハズです(笑)。
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