「エル(ELLE)」や「ハーパーズ バザー(HARPER'S BAZAAR)」を発行する米ハースト マガジン(HEARST MAGAZINE)と「ヴォーグ(VOGUE)」や「GQ」を発行する米コンデナスト(CONDENAST)は2月4日、両社および外部企業の生産、調達、流通を担う折半出資の合弁会社、パブワークス(PUBWORX)を設立した。「リーダーズダイジェスト(READER'S DIGEST)」出身のアル・ペルッザ(Al Perruzza)が社長兼最高経営責任者を務め、両社の従業員およびバックオフィスの機能が新会社に組み込まれる。
パブワークスは外部の企業に3つのサービスを提供する。紙、印刷、流通といったサプライチェーンの管理を担う。また、高品質で効率の高いワークフローや技術、システムに加え、小売り店への配本や定期購読といった、品質と流通を管理する。さらに、定期購読者および解約者の管理、インストア事業の管理といったサービスを提供する。
デイヴィッド・キャリー(David Carey)=ハースト マガジン社長は「パブワークスは業界において重要な基盤を築く。出版社は生産と流通の事業を託すことでクリエイティブなコンテンツや広告収入を生み出し、獲得することに専念できる」と語った。なお、両社は約40年前、合同でマーケティングと小売り流通を担う会社コマグ(COMAG)を設立した。アメリカ事業部は2012年に売却されたが、英国事業部は現在も両者で経営する。