業界筋によると、「ランバン(LANVIN)」はアルベール・エルバス(Alber Elbaz)前アーティスティック・ディレクターの後任にブシュラ・ジャラール(Bouchra Jarrar)を任命するようだ。「ランバン」のスポークスマンおよびジャラールからコメントは得られていないものの、近日中に後任が発表される可能性が高い。
先月「モーブッサン(MAUBOUSSIN)」とジュエリーコレクションを手掛ける契約を結んだジャラールは、他のブランドと共働する意向があることを明かしていた。また、同氏は「ランバン」のウィメンズウエアのみを担当すると見られている。業界筋によると、メンズウエアをデザインするルカ・オッセンドライバー(Lucas Ossendrijver)は、自身をトップに、ウィメンズとは関係なくメンズを手掛けるべく交渉中のようだ。
ジャラールは1994年にエコール・デュペールを卒業し、「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」のジュエリーをデザインした。その後、バレンシアガ(BALENCIAGA)に入社し、ニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)の下でスタジオ・ディレクターを務めた。「ジャン=ルイ・シェレル(JEAN-LOUIS SCHERRER)」を経て2008年に「クリスチャン ラクロワ(CHRISTIAN LACROIX)」のクチュール・ヘッド・オブ・デザインに就任。10年に自身のブランド「ブシュラ ジャラール パリ(BOUCHRA JARRAR PARIS)」を立ち上げ、13年にクチュリエの称号を得た。