オンワードホールディングス傘下のオンワードラグジュアリーグループ(OLG)は、フランスの高級レザーグッズブランドの「モロー・パリ(MOREAU PARIS)」を取り扱うメゾン モロー社(LA MAISON MOREAU S.A.S)を買収した。今後、同社のネットワークを活用し、子会社の英ジョゼフ(JOSEPH)が運営するパリやロンドンの店舗で販売を行う他、直営店の出店を計画。日本では4月末、オンワードグローバルファッションが運営するセレクトショップのヴィア バス ストップ青山店の1階に「モロー・パリ」の新店舗をオープンする。
「モロー・パリ」は、19世紀初頭にパリで創業したバッグと旅行用トランクのブランド。1882年にパリ・サントノレ通りに店を構えたが、20世紀に入り休業。2011年にメゾン モロー社が復活させた。現在、パリのフォーブルサントノレ地区に直営店を構える他、ヨーロッパ、中東、北米、日本を含むアジアの専門店で取り扱いがある。商品は、ブランド創業時にトランクに使用していた柳の小枝を編んだ格子柄が特徴的。アイテムはトートバッグやクラッチバッグなどのバッグ類の他、財布やカードホルダーなどの革小物をラインアップする。デザインは11年にクリエイティブ・ディレクターに就任したフェドール・サヴチェンコが手掛けている。
価格帯は、トートバッグが950〜3000ユーロ(約11万6850〜36万9000円)、クラッチバッグが600〜1500ユーロ(約7万3800〜18万4500円)、ハンドバッグが2000〜3000ユーロ(約24万6000〜36万9000円)、ボストンバッグが2500〜3500ユーロ(約30万7500〜43万500円)、財布が350〜1200(約4万3050〜14万7600円)、カードホルダーが220〜400ユーロ(約2万7060〜4万9200円)など。
なおOLGは、「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」「ポール・スミス(PAUL SMITH)」「クロエ(CHLOE)」「ロシャス(ROCHAS)」などのデザイナーブランドのウエアやバッグ、シューズなどの製造・販売を行っている。
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