バロックジャパンリミテッド(以下、バロック)は4月11日付で、学校法人城西大学と産学提携に関する包括協定を締結した。この協定により、城西国際大学を軸に、バロックと相互協力することで、ファッション業界で活躍する人材育成に注力する。1992年に創立した城西国際大学は、経営情報学部、看護学部、薬学部、福祉総合学部、環境社会学部、メディア学部、国際人文学部、観光学部の8学部を擁し、現在5824人の学生が在学する。まずは、経営情報学部とメディア学部の学生を中心にバロックでのインターンシップ制度や、商品開発から販売、情報発信までの商品作りの習得を予定している。両者の共通点は、"国際力"に強いこと。グローバル教育に重点を置く城西国際大学はヨーロッパや北米、アセアンからの留学生を多く持ち、バロックも中国やアジアに精力的に市場を広げている。また、村井博之バロック社長兼最高経営責任者(CEO)の父、故村井隆氏が、同校の法人本部特別顧問を務めていたつながりもある。
学校法人城西大学の水田宗子・理事長は、「バロックは、日本と中国の友好発展に寄与した村井隆・先生の長男である村井博之・社長が、日本のヤングマーケット市場を開拓し、海外進出にも早くから目を向け、中国を中心に事業を拡大してきた。われわれの卒業生には海外に行く学生も多いので、彼らがよく知る『マウジー』や『スライ』『リエンダ』などのブランドを通じて、グローバルビジネスの過程を学んでほしい」と話した。また、村井バロック社長兼CEOは、「われわれは、15年前のカリスマ販売員やギャルブームの先駆けとなり、急成長してきた。しかし主役は経営陣ではなく、19〜20歳のスタッフ。自分たちの着たい服を作り、スタッフ自身で発信してきた『マウジー』や『スライ』『リエンダ』も100億円規模の主力ブランドになった。ファッションを仕掛けるには、若い人材が必要だ。城西国際大学の学生のみなさんの創造力が、次のトレンドの原動力になるよう、私としても将来への新しいキックオフのスタートにしたい」と語った。
11日の調印式では、(写真手前左から)城西国際大学の柳澤伯夫・学長と水田・理事長、村井バロック社長兼CEO、山﨑浩史・同取締役兼常務執行役員らに加え、城西国際大学の学生や「マウジー」の販売員、"リエンダガールズ"も出席した。
鴨井里枝