京王百貨店は、親会社の京王電鉄出身の駒田一郎・副社長が社長に昇格するトップ人事を発表した。6月24日付。伊藤嘉彦・社長は代表権のない会長に就任する。異動の理由については、「拡大するインバウンド消費や基幹店を置く新宿エリアの競合激化といった環境の変化に対応し、客層の拡大と販路の拡大をテーマとした営業構造改革を進めている。今中期3ヵ年経営計画(2015〜2017年)で既存事業の再構築に加え、成長戦略としての新規事業開発および育成を推進するため、新たな経営体制のもと、京王グループ内の連携を一層強化し、盤石な収益基盤づくりに向け邁進するため」と発表。
駒田新社長は1956年12月3日、三重県生まれの59歳。明治大学商学部卒業後、80年に京王帝都電鉄(現京王電鉄)に入社。2004年、京王観光の取締役、05年、京王リテールサービスの常務取締役、06年には同社社長に就任。08年、京王電鉄・総合企画本部グループ事業部長、10年同社取締役に昇格。総合企画や開発などを手掛け13年には常務取締役に。15年6月、京王百貨店に副社長として入社。京王電鉄の取締役も兼任にする。