繊維・ファッション企業団体で構成する日本繊維産業連盟は17日、都内で役員総会を行ない、2013年度の活動方針を取りまとめた。基本指針である「創造と信頼の繊産連」に則り、会員相互の信頼関係を強化しながら、「工商一体のトータルインダストリー」としてサプライチェーン全体で生き残りに取り組む。
また、自民党新政権が大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略という「3本の矢」と呼ぶ政策を打ち出し、経済再生、とりわけ製造業再生に軸足を置いた方針を「歓迎している」(下村彬一・繊維産業連盟会長、写真)。
ただ、景気回復が繊維産業やファッション業界に波及するのが遅れることも考えられる。下村会長は「繊維産業の事業環境は依然として厳しい。生産、消費、貿易など、多くの指標は未だリーマンショック前の水準を大きく下回っている。政権交代を好機と捉え、その流れに乗り遅れることなく、我々も構造改革を加速しなければいけない」と語った。