ファッション

【ユニクロ24-25年秋冬展示会から:前編】 推しはカシミヤ混“ヒートテック”や32色カシミヤセーター

ユニクロ(UNIQLO)」は2024-25年秋冬、機能性インナーの“ヒートテック”で、カシミヤを9%ブレンドした“極暖ヒートテックカシミヤブレンド”を注力商品の1つとして9月6日に発売する。ウィメンズのみの展開で、タートルネック(全6色)とクルーネック(全5色)の2型をそろえる。価格はコットン混の“極暖ヒートテック”と同じ1990円を維持する。

薄い生地でほどよい透け感があり、ふんわりとした滑らかな肌触りが特徴。「もともと、“ヒートテック”は肌着とアウターの中間アイテムとして始まった経緯があり、今回のカシミヤ混でもそれを意図している。着ていて心地のよいものを身につけたいというニーズが近年より高まっている中で、薄手ニット感覚の新しい着こなしと着心地を提案し、初秋から春先までレイヤードが楽しめるようにする」と、ウィメンズインナー部門の炬口佳乃子商品企画担当部長。早期の仕掛かりなどで、カシミヤ混でも価格は他の“極暖”シリーズとそろえた。

試作は「50回以上」

なめらかさと毛玉になりにくさ、ひっかかりにくさなどを両立するために、50回以上試作を繰り返したという。カシミヤのほか、アクリルやレーヨン、ポリウレタンなどをミックスしていることから、染色で理想の色味を出すことにも苦労した。時間をかけてふんわり編み上げることで、従来の“極暖ヒートテック”より30%軽い仕上がり。“極暖ヒートテック”は、通常の“ヒートテック”の「1.5倍の暖かさ」をうたっている。

ベーシックな黒や白に加え、オリーブやブラウン、深いエメラルドブルーなどの色合いもラインアップ。「ユニクロ:シー(UNIQLO:C)」を手掛けるクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)が、色や袖・首元の丈感などのディテールを監修しており、「ユニクロ:シー」の中で展開する。「今秋冬のお客さまの反応を見て改善を重ね、来秋冬以降も継続して売っていく」考え。

カシミヤセーターは9900円に値下げ

「ユニクロ」の秋冬物では、セーターでもカシミヤにフォーカスしている。昨秋冬の1万2900円から9900円に戦略的に値下げし、32色展開で訴求する。グローバルで出店を強化している中で、特に欧米で「ユニクロ」を象徴するアイテムとして定着しているカラフルなカシミヤセーターを改めて打ち出す。これまで、カシミヤセーターは公式には「手洗い可能」としていなかったが、「特殊なトリートメント技術」により、今秋冬から手洗い可能となった。クルーネック、Vネック、タートルネックの3型をそろえる。

暖冬が予想される中、アウターではライトなアイテムを強化。ニットジャケットやCPOジャケットなどもそろえるが、軽量中綿の“パフテック”シリーズに期待。新モデルとしては、ウィメンズでダイヤ柄キルティングのノーカラージャケット、フードパーカジャケット、メンズで襟付きのダイヤ柄キルティングジャケットを企画した(3型とも6990円)。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

アパレル業界“裏方”の進化に迫る 「OEM・ODM特集」

アパレルは、彼らをなくして語れないー。そう言い切れるほど、企画・生産において重要な働きをするのがOEM(相手先ブランドの生産)とODM(相手先ブランドの企画・生産)の事業者たちです。繊維商社が巨大プレーヤーとして君臨しながら、中小の専門企業も独自の存在価値を発揮し、生き残っています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。