ファッション
連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第139回

「高級感」から「開放感」、その次は? ブランドの旗艦店が発信するイメージは変わる

有料会員限定記事

「高級感」から「開放感」、その次は? ブランドの旗艦店が発信するイメージは変わる

先日お伝えした通り、先週末は空間デザインに関する審査会に参加しました。

ファッション&ビューティ業界にとって最も重要な空間デザインと言えば、旗艦店でしょう。考えてみれば、私が「WWDJAPAN」に携わるようになってもうすぐ20年。この間に取材してきた旗艦店と、その理想像は、時代と共に変化してきた印象があります。

私が「WWDJAPAN」に携わり始めた頃の旗艦店、特にラグジュアリーブランドの旗艦店にとって一番大事なのは、「ラグジュアリー感」だったと思います。あ、当たり前ですね(笑)、そういうブランドなんだから。当時多かったのは、例えば大理石の床や、漆黒の柱、深い赤の絨毯など。店外とは明らかに違う世界に設え、「特別感」を提供するのが旗艦店だったように思います。

「特別感」は、いつの間にか「開放感」という言葉に取って代わられました。十数年ほど前からでしょうか?目指すのは、店外とは明らかに違う世界ではなく、店外の雰囲気、特に陽の光をたっぷり取り込もうとする店舗。ゆえに大理石の床はウッディーに、黒はむしろ敬遠されて明るい色合いに、窓をなるべく大きくするようになりました。

この続きを読むには…
残り1213⽂字, 画像1枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。