東武百貨店は11日、新社長に重田敦史・専務(55)が4月1日付で就任するトップ人事を発表した。創業家出身で1999年から陣頭指揮を執ってきた根津公一・社長(62)は代表権のない会長に退く。池袋本店の改装にメドがついたのを機に経営の若返りを図る。重田・次期社長は79年慶大商学部卒業後、富士銀行(当時)に入行し、その後、みずほコーポレート銀行の常務執行役員などを歴任。2010年に東武百貨店に専務として入社し、人事、情報システム、営業などを担当してきた。同時に根津社長は兼任してきた東武宇都宮百貨店の社長職からも退き、代表権のない会長に就く。後任には小林高行・常務(62)が昇格する。