「ランバン」のティエリー・アンドレッタ=マネジング・ディレクターが個人的な理由で辞任した。アンドレッタ前マネジング・ディレクターは、「セリーヌ」「モスキーノ」などの要職を経て、09年同社にエグゼキュティブ・ヴァイスプレジデントとして入社。当時、「ランバン」のジェネラル・マネジャー代理を務めていたポール・ドヌーヴ「イヴ・サンローラン」最高経営責任者(CEO)の後を引き継いだ。彼は国際的小売りの拡大に尽力する一方、一目で「ランバン」と分かるような商品開発を推進し、キッズウエアやレザーグッズのカテゴリーを増やすなど、同ブランドの成長に貢献。ランバンの売上はアンドレッタ前マネジング・ディレクターが在職中に約2倍に成長し、2012年度の売上高は2億4000万ユーロ(約307億2000万円)だった。関係者によると、彼と同社の筆頭株主であるワン・シャオラン会長兼最高経営責任者(CEO)間で、最近戦略上で意見の相違があったという。シャオラン会長兼CEOは、ミシェル・ウイバン最高執行責任者(COO)に同社の運営管理を引き継ぐよう任命した。
アンドレッタ=前マネジング・ディレクターはサンディカ(パリ・クチュール組合)のメンズ・ファッションブランド部門のプレジデントも務めている。
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