良品計画の2014年2月期連結は、純利益が前年比124%の109億7000万円で、過去最高益だった。カシミヤやアルパカなど素材にこだわったMD戦略により、衣料品・雑貨販売が2ケタ増と好調だったほか、海外事業の売上高が同119%と中国を中心に拡大した。金井政明・社長は、「"こだわりたいね"というアイテムを増やしてきたが、今年度以降は衣料品に留まらず、インテリア用ファブリックや食品など、部門を横断して打ち出し、全体の4割に引き上げる」と語った。また、今年度からは配当性向30%という基準のベースを単体から、連結に切り替えるため、2014年2月期の配当予想は155円と、前年比45円増と大幅に増額する。
売上高は同105.7%の1883億5000万円。衣料品が同110%の546億円と好調だったほか、インテリアファブリックスや家電などの生活雑貨が102.5%の847億1900万円、食品が97.9%の143億6700万円だった。国内既存店の売上高は100.4%とほぼ前年並みだったが、eコマースが好調で同112.7%の109億2300万円になり、初めて100億円の大台を突破した。
経常利益は同122.5%の197億6000万円で過去最高。素材にこだわる一方でアイテム数を減らし、販売効率が上がったことで粗利率は0.6ポイント改善し、46.2%だった。
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