サステナビリティ
連載 エディターズレター:SUSTAINABILITY 第29回

映画「天気の子」は予知だったのか? 連日の豪雨で「最優先事項はCO2削減」を再認識

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「天気の子」を観た多くの人が、連日の大雨の中でこの映画を思い出したでしょう。都心の道を雨水が川のように流れる様は映画のワンシーンではなく、現実でした。2019年に公開した同映画の舞台は、異常気象により雨が降り続ける東京の街。離島から家出をして東京に来た主人公・帆高と、祈るだけで雨を止めることができる能力を持つヒロイン・陽菜との物語です。雨の雫や太陽、街の描き方がリアルで美しい分、水没してゆく街の景色は何かを予知しているかのようで恐ろしかったです。

気象庁がホームページに公表している記録によると1875年8月の平均気温は24.9度と、今よりずっと涼しかった。そして1900年26.1度、1970年27.4度、2000年28.3度、2023年29.2度と上昇してきました。ゲリラ豪雨と関係する「蒸気圧」は2018年くらいまでは横ばいでしたが、以降上昇傾向にあり特に2023年と2024年の数値は過去100年とは別次元にあることが素人目にもわかります。「天気の子」では「気候変動」といった言葉は一切使われていないのですが、新海誠監督はきっとこういったデーターの裏付けも持ってストーリーを紡いだのでしょう。

産業革命以降の温室効果ガスの排出量の増加が地球温暖化、気候変動に影響を与えていること、結果、集中豪雨などの災害を招いていることは明らかです。「WWDJAPAN」にも2018年頃から関連した記事が増えています。

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