ラグジュアリーブランドのCEOらにインタビューすると、淀みなくブランドの歴史が口から溢れ出てくることに驚かされます。最近、特に印象的だったのは、ティファニー(TIFFANY & CO.)のアンソニー・ルドリュ(Anthony Ledru)=社長兼CEOでしょうか?
私がインタビューしたのは、昨年秋のこと。アンソニー社長兼CEOが現職に就任したのは2021年ですから、彼は2年で完璧に「ティファニー(TIFFANY & CO.)」の歴史を会得したのです。当たり前、と思われるでしょうか?でもお忙しい立場で、「ティファニー」のように豊かな歴史を、私の質問に応じて出し分けて話すことは、容易ではありません。そして他のラグジュアリーブランドでも、トップは皆さん、同じように歴史をマスターした上で現在の戦略、そして未来のビジョンを語ります。こうした事実からも、過去というコンテクストが現在、そして未来には欠かせないと思うわけです。
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