小泉グループのオッジ・インターナショナル(大阪府、辰己貴義社長)は、11月2日付けで社名を「レナウン」に変更する。
かつて存在したレナウン(以下、旧レナウン)は、コロナ禍のあおりを受けて2020年5月に破産。オッジ・インターナショナルが同年9月、同社の主力事業であった「アクアスキュータム(AQUASCUTUM)」「ダーバン(D’URBAN)」ブランドの事業を譲受した。今年8月には、破産手続きを終えた旧レナウンは法人としては消滅していた。
事業譲受より4年経ち、「アクアスキュータム」「ダーバン」事業は堅調に推移し、現在はオッジの主力事業として成⻑している。同社は社名変更の背景について、「社名を『レナウン』とすることで、当社の主力事業、 またその業態や業容をより分かりやすくステークホルダーに伝えることができ、認知度の向上と事業のさらなる発展につながるため」としている。ただし旧レナウンが「株式会社レナウン」だったのに対し、オッジは「レナウン株式会社」と後株の表記に変更する。
オッジの24年2月期の全社売上高は129億円、そのうち「アクアスキュータム」が51億円、「ダーバン」が51億円と、いずれも前年比2ケタ増と好調に推移した。今後は引き続きこの2事業を主力事業に据え25年2月期は140億円を目指す。
また同社は社名変更に合わせ、大阪本社、東京支店の社屋を移転する。それぞれ移転先は下記の通り。
■大阪本社:大阪府大阪市中央区備後町3-1-8(11月5日から業務開始)
■東京支店:東京都中央区入船 2 丁目 1-1 住友入船ビル5階(10月15日から業務開始)