合繊メーカーのユニチカの2013年3月期連結は、売上高が前期比91.7%の1601億9000万円、営業利益が同57.6%の55億1900万円、経常利益が同67%の38億5300万円、純損益が108億7500万円(前期は12億9700万円の黒字)の赤字だった。繰延税金資産の取り崩しによる税金費用の増加(約63億円)、今年3月に廃業を決めた繊維子会社アイテックスの処理(約20億円)、ビニロン繊維の減損損失(16億円)などにより特別損失が膨らんだ。
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繊維事業は、土木資材などに使用されるビニロンが不調で、営業損益が3億7000万円の赤字(前期は7億4400万円の黒字)に転落した。衣料繊維の中核子会社のユニチカトレーディングは、ユニフォーム事業が好調で、売上高は増収・増益だった。