ラルフ ローレンはこのほど、2013年3月31日終了の2012年度通期決算を発表した。通期決算は、売上高が前年比101.2%の69億4000万ドル(約7009億4000万円)、純利益が同110.1%の7億5000万ドル(約757億5000万円)で増収増益だった。
「ポロ」や「デニム & サプライ ラルフ ローレン」などの小売り及びeコマースの強化に伴い、現在、全売上高のうちで直販が占める割合は、5年前の40%から52%まで増加。「時代の流れは変わりつつある。eコマースは今後も成長し続ける。アジアと南米の売り上げのほとんどは直販だ」とロジャー・ファーラー社長兼最高執行責任者(COO)。アジアはブランドにとっての重要な市場であり続けるが、「ほかにも見逃せないビジネスチャンスがある。そのひとつがブラジルだ」という。南米では現在、ライセンス契約のもと、「ラルフ ローレン」の商品を販売。14年には、ブラジルに直営店のオープンを予定しており、南米でのブランド拡大を図るようだ。
また同社は、「ポロ ラルフ ローレン」でウィメンズをスタートすることを検討していると明らかにした。ファーラー社長兼COOは、「『ポロ』にウィメンズを加えるかどうかについて、ラルフ・ローレンとデザインチームの間では真剣な話し合いが行なわれている。決断にはしばらく時間がかかるだろうが、新しいラインを作るか、現在の『ラルフ ローレン ブルー レーベル』に組み込むことになるだろう」とコメントしている。