三井不動産はマレーシアで展開予定のアウトレット事業を前進させた。8月21日、「(仮称)三井アウトレットパーク クアラルンプール国際空港」の共同事業パートナー「Malaysia Airports Holdings Berhad(以下、MAHB)」と、合併会社「MFMA DEVELOPMENT SDN.BHD(以下、MFMA社)」を設立した。事業推進はMFMA社が行ない、三井不動産が70%、MAHBが30%の割合で出資。MFMA社は、MAHBから土地を賃借し、建設後テナントに賃貸する。
昨年基本契約を締結済みだったが、マレーシアを訪れる年間2500万人の観光客が今後増加することなどを再考慮し、第一期の事情規模を拡大する。検証後の結果、第一期は店舗面積2万5000�u、約140店舗を2015年初頭の開業に変更した。そのほか、空港ターミナルビルと同施設を結ぶシャトルバスの運行やフライトの運行掲示板の設置といった利便性の向上も図る。
同事業の最終期には、約18万�uの広大な敷地を生かし、店舗面積約4万6300�u、店舗数約260店舗を計画している。テナントでは、欧米、アジア、日本のブランドを中心に、ラグジュアリー、カジュアルブランド、セレクトショップなどで構成。そのほか、飲食店や日系企業のアウトバウンドニーズを取り込み、エンターテイメント要素の追加も検討している。
三井不動産は、海外事業を成長分野の一つに位置づけ、同施設のほかにも、アウトレットモール(台湾)、ららぽーと(上海金橋)開発・運営を計画中だ。また、2017年度までに欧米・アジアにおいて約5000億円の投資を行なうことを策定した。