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「ケイト・スペード ニューヨーク」に新CEO ビューティブランドの要職を歴任

タペストリー(TAPESTRY)は、傘下に持つケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)のリズ・フレイザー(Liz Fraser)最高経営責任者(CEO)兼ブランドプレジデントの退任を発表した。これに伴い、後任としてロレアル(L'OREAL)が擁するアーバン ディケイ(URBAN DECAY)のグローバルプレジデントを務めていたエヴァ・アードマン(Eva Erdmann)を任命。同氏は10月に就任する。

新CEOの経歴は?

アードマン新CEO兼ブランドプレジデントは、フランスのグノーブル理工科大学およびHEC経営大学院で修士号を取得。ディオール(DIOR)のビューティ部門でマーケティング分野の経験を積んだ後、ロレアルが擁するランコム(LANCOME)のフランス事業や、イヴ・サンローラン・ボーテ(YVES SAINT LAURENT BEAUTE)の要職を歴任。2018年に、アーバン ディケイのグローバルプレジデントに就任した。

タペストリーのジョアン・クレヴォイセラ(Joanne Crevoiserat)CEOは、「エヴァをケイト・スペード ニューヨークに迎えることができ、とてもうれしく思う。彼女は絶え間なく変化する消費者動向をよく理解しており、グローバルなブランドやコミュニティーの構築に優れているため、アイコニックな同ブランドをさらに成長させてくれるだろう。また、ブランドのDNAに再フォーカスした事業戦略を推進し、将来に向けた基盤作りにリーダーシップを発揮してくれたリズに、心から感謝している」と語った。

アードマン新CEO兼ブランドプレジデントは、「ケイト・スペード ニューヨークに加わることができ、とても光栄に思う。ユニークなポジションにあるこのブランドには、さまざまな成長の機会がある。チームと共に、自己表現の喜びを世界中の消費者にもたらすという当社のミッションを推し進め、収益性のある持続的な成長を促していく」と述べた。

フレイザー前CEO兼ブランドプレジデントは、20年3月に就任。それ以前には、マーク バイ マーク ジェイコブス(MARC BY MARC JACOBS)の社長、アン・クライン(ANNE KLEIN)のCEO、ラファイエット 148 ニューヨーク(LAFAYETTE 148 NEW YORK)の社長を務めていた。

「ケイト・スペード ニューヨーク」と親会社の業績

タペストリー(TAPESTRY)の24年6月期決算は、売上高が前期比0.1%増の66億7120万ドル(約9739億円)、営業利益は同2.7%減の11億4010万ドル(約1664億円)、純利益は同12.8%減の8億1600万ドル(約1191億円)だった。

ブランド別の売上高では、主力の「コーチ(COACH)」が同2.7%増の50億9530万ドル(約7439億円)と微増を維持したが、「ケイト・スペード ニューヨーク」は同5.9%減の13億3440万ドル(約1948億円)だった。

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