靴メーカーのマドラス(愛知県名古屋市、岩田達七・社長)は、民事再生手続き中のクラウン製靴(東京都調布市)の事業を譲り受けたと発表した。事業譲受日は8月29日。マドラスは100%出資の新会社クラウン製靴(東京都台東区)を設立し、同社を受け皿にして旧クラウン製靴の靴事業の全てを引き継ぐ。新クラウン製靴の社長はマドラスの岩田社長が兼任する。旧クラウン製靴は「キャサリン ハムネット」「ランバン オン ブルー」「カステルバジャック」などのライセンスブランドの靴を製造・販売してきたが、今年2月に約36億円の負債を抱えて民事再生法を申請していた。2012年5月期の年商は約30億円だった。マドラスは旧クラウン製靴のブランド靴の商品開発力や販売網を取り込むことで、グループ経営を強化できると判断した。