小松精練は19日、世界最高峰のファッション素材見本市「プルミエール・ヴィジョン(PV)」が主催するテキスタイルコンペティション「PVアワード」でグランプリを獲得した。同アワードは、世界28ヵ国から約700社が参加するPVの出展者の中から最も優れたテキスタイルメーカーを選出するもので、日本企業がグランプリを獲得するのは今回が初めて。
今回の同アワードの審査委員長を務めたアレッサンドロ・サルトリ=「ベルルッティ」アーティスティック・ディレクターが、「とてもとてもスペシャルでファンタスティックだった!グランプリは小松精練」と発表すると、会場からは大きな拍手が巻き起こった。
対象になった製品は、2cmほどの厚さの発泡ウレタン樹脂の両面に極薄のナイロンを貼り付け、グニャグニャとした厚いテキスタイル。審査員のパスカリーヌ・ウィルヘルム=PVファッションディレクターは、「評価したのは、大変優れたテクノロジーというだけでなく、商品自体がとてもファニーで、デザイナーにハッピーなインスピレーションを与えられること」と語った。