ファッション

ビームス社長・設楽洋/面白い仕掛けをつくるカルチャー集団を目指す

 ビームスは今、新業態の開発を加速している。昨年オープンした飲食業態「レムソンズ」やライフスタイルショップ「ビーミング ライフストア by ビームス」に続き、今年は東急ハンズとの協業ブランド「ワークハンズ」やアーティストの中川翔子と共同プロデュースする「マミタス」、「ビームス ボーイ」前ディレクターが新たに立ち上げた「ヨーズ ヨー」などラインアップも盛りだくさんだ。

 

 今、改めて"ヒト"に焦点を当てたブランディングを進めることに対し、設楽洋・社長は「100人いれば100通りのビームスがある面白さを伝えたい」と語る。「いかに差別化を図るかを考えた時、ビームスらしさは"モノ"ではなく、"コミュニティ"ではないかと思った。周りから何か面白そうなコト、楽しそうなコトを仕掛けていると思われるカルチャー集団を目指す」。新規事業に関しては、「個性の強い社員たちに企画を任せることで、オペレーション機能を持った企画集団であることをアピールする」ことも狙いだという。「彼らには既存の枠にとらわれず、同好の士を集めろと話している。弊社が求めている人材は、勉強ができることよりも、熱く突っ走ることができる"地頭の良いバカ"さを持ち合わせている人間だ(笑)」。

 

 また、異業種との取り組みについては「『ワークハンズ』の開発や楽天市場とのコラボレーション『Rakuten meets BEAMSハッピー隊』など、我々が持っているソフトと相手先のノウハウを合わせた取り組みは継続する」。現在、社員数は1500人を超え、売上高は600億円を突破。今後に関しては「3年後の創業40周年に売り上げ800億円を目指す。うち、30億円は新事業による売り上げで構成したい」。

 

 9月27日発売の「スタジオ・ボイス」特別号は、「MY NAME IS BEAMS」と題してビームスを総力特集する。現場のスタッフやビームスと縁がある各界のクリエイターたちの声を通して、ビームスの未来と、次世代のライフスタイルとは何かを探る。これまで生み出したエポックメイキングなアイテムや名作広告のアーカイブをまとめた企画や、クリエイターたちが設楽社長へ投げかけた45の質問など、永久保存版の一冊だ。

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