「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」は9月5日(現地時間)、2025年春夏コレクションを米ニューヨーク・ハンプトンズで発表した。
4年ぶりにニューヨークにカムバックした24-25年秋冬ショーから引き続いての実施。ハンプトンズは創業デザイナーのラルフ・ローレン自身にとって、毎年家族と夏を過ごす「第二の故郷」(ラルフ)であり、「常なるインスピレーションの泉」だと語る。ショー会場に選んだ広大な馬術施設では、穏やかな風が吹く芝生で術師が馬を引き、「ラルフ ローレン」のルーツである“ポロ”を体現。ラルフが愛するビンテージカーのコレクションも陳列した。
空や海を思わせるカラーパレットに
波打つドレープ、スパンコールの輝き
ショーで披露したのは126ルック。ハンプトンズの雄大な自然のエッセンスを取り込み、ブランドのオーセンティシティーを守りながらも歩みを進めた。前半は「ラルフ ローレン コレクション(RALPH LAUREN COLLECTION)」「ラルフ ローレン パープル レーベル(RALPH LAUREN PURPLE LABEL)」。ジャケット&パンツのアイコニックなスタイルに、空や海を連想させるホワイトとブルーを主役としたカラーパレット、砂浜のようなサンドベージュのかぎ編みニットやシューズ、サファリジャケットでリゾートムードを演出した。「パープル レーベル」らしい波打つようなイブニングドレスのドレープ、ラメやスパンコールの輝きも華やぎを添えた。
モデルたちの手に握られていたのは、今シーズンの新作ハンドバッグ「ザ・ラルフ」。ラルフ本人のビンテージカーへの愛から生まれ、しなやかなレザーとカーインテリアの製作手法で構築的なシルエットを生み出した。
後半は「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」にバトンが渡る。鮮やかなオレンジのカラーパンツやイエローのファイヤーマンジャケットなどが登場すると、会場は一気に「ポロ」らしいプレッピームードに。キッズモデルを引き連れてのハッピーなフィナーレは、ラルフがハンプトンの地で反芻する家族愛を感じさせた。