元伊勢丹のカリスマバイヤーとして知られた藤巻幸夫(幸大)・参議院議員が15日に都内の病院で大動脈破裂のため死去した。54歳だった。1982年、伊勢丹(当時)に入社。「解放区」「リ スタイル」「BPQC」の立ち上げを手掛け、カリスマバイヤーとして名を馳せた。その手腕を買われ、2003年に経営再建中だった福助の社長に抜擢。05年にはイトーヨーカ堂の取締役執行役員衣料事業部長に就任し、衣料品改革の指揮を執った。10年にみんなの党から参院選に立候補して落選したが、12年に繰り上げ当選を果たし、ファッション業界関係者としては初の国会議員になった。ファッション業界で培ったブランディングの手法を生かした産業活性化に積極的に取り組んだ。昨年12月のみんなの党の分裂に伴い、結いの党に移った。