コーセーは9月20日、初のインナービューティブランド「ニューリズム(NU+RHYTHM)」から美容プロテイン“イースト プロテイン アソートセット”(25g×14包、5980円※編集部調べ)を発売する。「メゾン コーセー」のECと直営店で取り扱う。
ブランドと商品について
ブランド名の「ニューリズム」とは、「Nutrition(栄養摂取)」と「Rhythm(リズム)」を掛け合わせた造語。体の栄養リズムを整え、美容と健康をサポートするブランドとして誕生した。プロテインはパン酵母由来の酵母プロテインを主原料に、コラーゲンペプチド1000mgとビタミン11種(1包で1日に必要なビタミン量3分の1)、乳酸菌25億個相当、GABA30mgのほか、森永製菓が独自開発する健康素材パセノールを配合。1日に必要なビタミンを補い、興奮やストレスを軽減し、潤いのある肌に導く。アソートセットには、“リッチココア”と“ほうじ茶ラテ”、“パッションフルーツ”、“コーンスープ”の4フレーバーを詰め込んだ。“コーンスープ”以外も、お湯で飲むことができる。
酵母プロテインは、溶けやすく泡立ちが残りにくいのが特徴。また、ホエイやソイ由来のプロテインに比べて製造時の環境負荷が少ないという。パセノールは、パッションフルーツから抽出したポリフェノールの一種で、成分に含まれるピセアタンノールが人体のサーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)を活性化し、美容のサポートが期待できる。
新規事業発足の経緯
コーセーは、社内公募型新規事業創出プログラム「リンク(LINK)」を設け、新たなビジネスの創造に注力している。発案が認められると、必要なサポートや予算、スピーディーにプロジェクトを進める機会が与えられる。同社は、化粧品領域に留まらない革新的な価値を提供するため、健康や医療領域に関わるウェルビーイングの取り組みを推進しており、その一環として経営企画部 経営戦略室 事業開発課の菅井蔵氏が発案したインナービューティブランドを採用した。
一般社団法人日本プロテイン協会が認定する民間資格「プロテインマイスター」を持つ菅井氏は、プロテイン市場の成長に着目。SMBC日興証券によると、国内タンパク補給食品市場は2021年に約2216億円規模で、26年には3220億円に成長すると予測している。体の健康維持だけでなく、健やかな肌を保つためにも日常的な摂取が推奨されるプロテインだが、「その重要性を認識していない人や、偏ったイメージを抱いている人は多い」(菅井氏)という。
そこで同社は、プロテインを継続できない理由を調査。「効果実感を得られない」「飲むための準備が面倒」「ネガティブなイメージ」などの課題が浮き彫りとなった。それらの課題を解決すべく、継続したいと思えるような美容成分の配合や、どこでも手軽に飲める個包装の採用、プロテイン“らしくない”デザインに取り組んだ。ターゲットは、健康だけでなく美容も大事にしたい女性を狙う。
来年度中に、各フレーバーの単包の発売や、アスリートも活用できるようにアンチ・ドーピング認証の取得、サブスクリプションサービスの導入も視野に入れる。