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パルコが長期ビジョンと中期経営計画を発表 「都市マーケットで活躍する企業集団」目指す

 パルコは2014〜16年度の中期経営計画(中計)を発表した。13年度に営業利益122億円となり、12年度を最終年度とする前中計の営業利益目標(120億円)を1年後ろ倒しで達成。20年度に向けた長期ビジョンとして、「『都市マーケットで活躍する企業集団』を掲げ、"都市の24時間をデザインするパイオニア集団""都市の成熟をクリエイトする刺激創造集団"の実現を目指す」と牧山浩三・社長。社会的使命として、「インキュベーション」「街づくり」「情報発信」をキーワードに、「ライフスタイルを大きく変革するような力を持った、次の事業提案のポートフォリオの変革を行なう」と語る。中小型商業施設事業のゼロゲートを含め、都市部での新たな商業拠点の拡大や、人口構成やライフスタイルの変化にともなう「若いマインドを持った大人世代」への客層の拡大を図る。さらには、店舗を基盤にしながらウェブを活用し、デジタルサイネージやスタッフのコーディネート提案などを楽しさの創出し、ウェブ上では体験できない感動を提供することで、逆に24時間どこからでもウエブでパルコにアクセスしたり購入できたりする環境を整備したり、テナントへの送客によるアフィリエイトビジネスなど新しい収益源も確立。ICT(インフォメーション&コミュニケーション・テクノロジー)の進化を活用した事業革新に取り組み、「ICTナンバーワンビルを目指す」(写真は「WEAR(ウェア)」との共同実験の様子)。

 中計において、店舗事業では、"パルコ型・新業態"として、福岡パルコ新館(14年秋)、仙台パルコ新館(16年春)を出店するのに加え、都内や横浜、京阪神など未出店政令指定都市での開発を行ない、3年間で4件を、ゼロゲート事業では名古屋(14年秋)や札幌(16年春)などでのゼロゲートを5件、プロパティマネジメント展開で2件の開発を推進したい考え。既存の商業施設の業態転換による店舗開発も検討する。

 中計の数値目標は、16年度に売上高2930億円(13年度比で286億円増)、営業利益135億円(同13億円増)、当期純利益75億円(同7億円増)、営業利益と減価償却費を加えたEBITDAは200億円(同19億円増)。3年間で店舗改装や関連事業など経営的投資を142億円、商業施設開発や新規事業など戦略的投資228億円の計370億円を計画する。「J.フロントリテイリングとの連携強化により、さらに大きな成長を目指す」。

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