マリッサ・ウェブ(Marissa Webb)が、ギャップ(GAP)傘下のブランド「バナナ・リパブリック(BANANA REPUBLIC)」のデザイン担当上級副社長兼クリエイティブ・ディレクターに就任した。2013年10月に辞任を明らかにしたサイモン・ニーンの後を継ぐ。ギャップは同時に、マリッサ・ウェブが手掛ける自身のブランドの少数株式を取得した。
? マリッサ・ウェブは、これまで10年以上にわたり「J.クルー(J. CREW)」のデザインを手掛けてきた。11年、自身のブランドをスタートするため「J.クルー」を離れ、彼女のブランドは現在、ギャップが買収したセレクトショップ「インターミックス」を含む30以上の店舗とオンラインショップが販売している。
大手企業が資本注入により若手デザイナーを支援するというビジネスは、最近顕著な動向だ。代表例は、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトンと「ロエベ(LOEWE)」のジョナサン・ウィリアム・アンダーソンや、ケリングとクリストファー・ケイン。ギャップは、「インターミックス」の買収を機に、コンテンポラリーマーケットへの進出を図っている。傘下ブランドと若手が持つブランドの双方で関係性を深めるビジネスモデルを「バナナ・リパブリック」とマリッサ・ウェブに当てはめようとしている。