伊藤忠商事の繊維カンパニーの2014年3月期連結業績(米国基準)は、純利益が前期比103.9%の324億円と最高益を更新した。OEM(相手先ブランドの生産)事業の成長や積極的な新規ブランド導入によって売上高は同109.6%の6676億円。円安の影響で売上総利益率を1.6ポイント落としたものの、受取配当金、投資及び有価証券損益の増加が純利益を押し上げた。事業会社ではコンバースフットウエア、レリアン、ジョイックスコーポレーション、コロネット、杉杉集団有限公司などが好調だった。
今期は引き続き素材からブランド事業、海外販売までを連動させる川下戦略を推進する。3月にスポンサー契約を発表したエドウインもその柱の一つとして育てる。今期業績は新たに適用するIFRS(国際会計基準)で純利益320億円を計画する。