三陽商会は19日、英ブランド「バーバリー」のライセンス契約について、「バーバリーロンドン」の婦人服・紳士服事業を2015年春夏物で終了すると発表した。ライセンサーである英バーバリー・リミテッド、バーバリー・ジャパン、共同ライセンシーである三井物産との協議のもと、合意に至った。三陽商会がグローバルコレクションを販売する「バーバリー」子ども服の事業は、同シーズンで英バーバリー・リミテッドとバーバリー・ジャパンに移管する。また「バーバリー・ブルーレーベル」(写真は14-15年秋冬コレクション)「バーバリー・ブラックレーベル」は15年秋冬物から「バーバリー」の名前を外し、「ブルーレーベル」「ブラックレーベル」という新たなサブブランドとして商品企画・製造・販売の事業を継続する。
三陽商会は1970年から日本における「バーバリー」ブランドのライセンス供与を受けて、事業を拡大してきた。売上高は明らかにしていないものの、同社の約1063億円の連結売上高のうち半分近くを占めるといわれている。今回の決定によって、三陽商会は経営戦略の見直しを迫られる。
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