集英社と朝日新聞社、米ニューヨークタイムズ社が来年3月25日、デリバリー式のフリーマガジン「ティー・ジャパン・ザ・ニューヨーク・タイムズ・スタイル・マガジン(以下、ティー・ジャパン)」を創刊する。米モード・ライフスタイル誌「ザ・ニューヨーク・タイムズ・スタイル・マガジン(以下、ティー・マガジン)」の日本版で、3月、5月、9月、11月の年4回発行する。編集長には「シュプール」前編集長の内田秀美が就任した。発行元は朝日新聞社と集英社。朝日新聞社の宅配データに基づき、首都圏の平均年収1500万円以上の所得を持つ最富裕層エリアに16万部、関東・中部・関西在住の開業医に2万部、集英社のファッション通販サイト「フラッグショップ」の最優良顧客に2万部の計20万部を配布する。最高級ホテルやラグジュアリーブランドの店頭などでの配布も検討中だ。
9月1日、アンダーズ東京で記者会見を行い、和氣靖・朝日新聞社常務取締役とマイケル・ゴールデン=ニューヨークタイムズ社副会長、内田秀美「ティー・ジャパン」編集長、東田英樹・集英社専務取締役が登壇した。内田編集長は「米『ティー・マガジン』はスタイルを文化として扱うラグジュアリーマガジン。日本版は"インテリジェンス"と"クオリティー"をキーワードに、NY版の翻訳と日本版オリジナルコンテンツを半分ずつの割合で構成し、日本の持つスタイルと文化を世界に発信したい」と意気込みを語った。創刊号は「ウィメンズファッション」をテーマに特集を組む。
米「ティー・マガジン」は2004年に発刊。モードとカルチャー、トラベル、デザイン、ラグジュアリーなど、毎号異なるテーマを設け、「タイムズ」日曜版に年12回同梱し、富裕層に向けて120万部発行している。