アレッサンドロ・デラクアが手掛けるイタリアブランド「ヌメロ ヴェントゥーノ(N?21)」は、世界初の旗艦店を東京・表参道にオープンした。それに合わせ来日した、同ブランドを運営する伊・2112社のロベルト・オルテロ最高経営責任者(CEO)は、「日本は『ヌメロ ヴェントゥーノ』というブランドに対して、世界で最初にいい反応を示してくれたマーケット。感謝の気持ちを込めて、1号店を東京に開いた」と話す。
同店の運営は、日本での輸入販売を担うグルッポタナカが行ない、本国も出資。来年には大阪への出店を計画する。「ヌメロ ヴェントゥーノ」の2013 年度の売上高は、前年比130%で2200万ユーロ(約29億9200万円)。その35%を占める日本の存在は大きい。現在、世界での取り扱い先は約6 0 0 店舗。売り上げ構成比はウィメンズが85%でメンズが15 %だ。
「14-15年秋冬からスタートしたばかりのメンズはこれからが勝負だが、ウィメンズは飛ぶ鳥を落とす勢い。ラグジュアリーな見た目に対して、アッパーコンテンポラリーな価格であることが強みだ 。これまではウエアと、バッグやシューズなどのアクセサリーの価格帯がマッチしていないことが課題だったが、アクセサリーの生産において いいパートナーが見 つかった」。15年春夏からはアクセサリーの専門店への卸を始め、販路を広げる。さらにサングラスや香水などのライセンスをスタートさせ、ビジネスの拡大を図る。世界での出店計画については、2店舗目を15年2月末に韓国に オープン予定。その後、6月にミラノの一 等地への出店を目指す。