ファッションデザイナーのヨーガン・レールが9月23日に死去した。70歳だった。死因は、沖縄県・石垣島での自動車事故。告別式は関係者のみで行った。
レール氏は1944年ポーランド生まれのドイツ人。71年に来日し、72年にはファッションブランド「ヨーガンレール(JURGEN LEHL)」を立ち上げ、80年代から天然素材を採用した服づくりを開始。環境汚染を懸念し2006年に、天然の素材や染料にこだわったブランド「ババグーリ(BABAGHURI)」をスタートした。
近年は、東京と石垣島の2つの家を行き来し、東京でウエアをはじめ、雑貨、家具などをデザインし、石垣島では農作業や海岸の清掃活動などを行ってきた。また今年、海岸で拾ったものを使用した新たなプロジェクトを予定していた。
ヨーガンレールはビギグループの子会社で、同ブランドは全国の百貨店を中心に48店舗を展開しているが、今後もレール氏の信念を受け継ぐデザインチームによって継続する。