三井不動産は28日、大阪府和泉市に30日開業する大型商業施設「ららぽーと和泉」を関係者に公開した。子育て世代のファミリーに配慮した「ママ・ウィズ・ららぽーと」をテーマに、親子のための設備・サービスを強化しているのが特徴。同社の育児中の女性社員7人がプロジェクトチームを結成し、経験に基づくアイデアを具現化した。
4階の憩いスペース「ママ・ウィズ・パーク」には、靴を脱いで座ってくつろげる「ごろんごろんファミリーリビング」、家族の誕生会や企業のワークショップにも利用できる個室「イベントスペース」、立体遊具やままごとコーナーが置かれた「プレイグランド」などを設けた。また、ベビーカーと入れる個室トイレと授乳室、広さを十分に取ったおむつ替えスペース、駐車場フロアまで買い上げ品を運ぶポーターサービスなども提案する。3階のフードコートには、座敷のような小上がり席、高さが選べるベンチやイスを備えた「キッズエリア」を設け、手が離せない小さい子どもと訪れる母親のための配膳サービスも行う。218店舗あるテナントも「H&M」「オールドネイビー」「ザラ」「ユニクロ」などのグローバルSPAブランドほか、「アカチャンホンポ」「講談社こども教室」「フライングタイガー」「トーマスステーション」など、子育て世代に人気の顔ぶれをそろえた。
同施設が想定する商圏は、車で30分内に住む約123万人。最寄りの和泉中央駅周辺は、大規模なニュータウン開発によって30〜40代の子育てファミリーの流入が多い。同社の中山康・関西支社事業二部長は「周辺エリアに大型の商業施設が少ない。ワンストップで買い物が楽しめるSCの需要は大きい」と見る。初年度売上高280億円を計画する。
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