百貨店は「五十貨店」「三十貨店」に移行するのでしょうか。
昨年9月に米ファンドに売却されたそごう・西武は、旗艦店である西武池袋本店の百貨店区画を半分に縮小すると発表しました。新たに池袋本店の土地・建物のオーナーになったヨドバシカメラ(ヨドバシホールディングス)が大型店を出店するからです。集約した百貨店区画は、主に特選(ラグジュアリーブランド、時計・宝飾)、化粧品、食品の3領域を中心とした売り場に変わります。最大の面積を誇っていたアパレル(婦人服、紳士服、子供服など)は、長年の主役の座を明け渡すことになります。
9月12日の記者会見に登壇したそごう・西武の代表取締役、劉勁氏のコメントが印象に残りました。「全てのお客さまをハッピーにしようと全領域の売り場を構えて、膨大なコストをかけて百貨店を維持してきた」「今後はデータドリブンで営業投資を決める」――。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。