資生堂は2015年3月31日付でカーステン・フィッシャー=取締役兼執行役員専務が退任すると発表した。任期満了に伴う辞任の申し出を受理した。
フィッシャー取締役は06年、資生堂に入社。07年から資生堂の海外事業活性化に携わり、資生堂の総売上高に占める海外構成比率を07年の32.4%から約50%まで押し上げることに貢献した。10年には17億ドル(約1900億円)に及んだ「ベアミネラル」買収の指揮を執った。資生堂は今年4月に就任した魚谷雅彦社長のもと、組織体制やマーケティングなどの抜本的な見直しを進めていた。
フィッシャー取締役の昨年度の報酬総額は3億3000万円で、日本企業の外国人取締役としてはトップレベル。前田新造・前社長の、同期間の報酬の3倍近くの金額だ。