ファッション
連載 SNSトレンドに、業界は「どうする」? 第103回

もうコメントだけじゃバズらない!? ファッションショーに来場するセレブを追いかけるSNS

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「WWDJAPAN」のソーシャルエディターは毎日、X(旧Twitter)やFacebook、Instagram、TikTok、そしてThreadsをパトロールして、バズった投稿や炎上、注目のトレンドをキャッチしている。この連載では、ソーシャルエディターが気になるSNSトレンドを投げかけ、業界をパトロールする記者とディスカッション。業界を動かす“かもしれない”SNSトレンドの影響力や、投稿がバズったり炎上してしまったりに至った背景を探る。今、SNSでは何が起こっているのか?そして、どう向き合うべきなのか?日々のコミュニケーションのヒントにしたい。103回目は、潮目が変わった!?ファッションショーに来場するセレブのコメントのお話。

ソーシャルエディター浅野:2025年春夏のファッション・ウイーク真っ只中ですが、今シーズンもセレブのコメントがさまざまな媒体のSNSに上がっています。「『WWDJAPAN』をご覧の皆さん〜」で始まる、あれです。海外のファッション・ウイークはK-POPや著名な俳優たちが数多く来場する上、最近は日本のゲストもかなり増えています。普段とは違った雰囲気やファッションは、ファンの間で大きな話題になるんです。

コメントなしの、いわゆるパパラッチも含め、セレブを活用したプロモーションはここ2〜3年過熱し続けていますが、最近はリール動画の再生数など、数字が緩やかに下がっています。大きなファンダムが組織的な拡散を行うK-POPスターなどは今も大きな数字を作りますが、それでも2、3年ほど前と比べたら右肩下がりです。恒例となりファンが見慣れてしまったうえ、多くの媒体(一般人も含め)が一斉に投稿するため数字が分散してしまうのが要因です。ショー会場という限定的な場所で多くの媒体が撮影をしなくてはいけないため、それぞれのコメントはコンパクトかつ似た感じになってしまい、差別化が難しいのも理由です。

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