マッシュホールディングスは11月11日付で、テクストトレーディングカンパニーと合弁会社、マッシュスポーツラボを設立した。資本金は5000万円で、両社が折半で出資する。近藤広幸マッシュHD社長が社長を兼務し、阿久津拓郎テクストトレーディング事業本部統括部長が副社長に、本明秀文・同社長が取締役営業部長に、下條光裕マッシュHD執行役員が同財務部長に就く。「エミ(EMMI)」の屋号の下、2015 年3月に、銀座・有楽町地区にウエアやスニーカー、オーガニックのスーパーフード、栄養サプリメントといったファッションや健康食品を取り扱う1号店出店を予定している。
「エミ」では、大手スポーツブランドのフットウエア、ランニングとウォーキング用ウエアなどに加え、「エミ」のオリジナルブランドとして、エレガンス&モードウエアの「エミ アトリエ(EMMI ATELIER)」と、ヨガやピラティスなどスタジオスポーツ用ウエアの「エミ スタジオ(EMMI STUDIO)」を販売する。「『アトリエ』は、30?40代の大人の女性に向けて、上質な素材やビタミンカラーを使った都会的でツヤのあるウエアを目指す。全体の8割は、スニーカーに合うスタイリングで提案。『スタジオ』は、上品なパステルカラーを使ったシンプルで専門的なスポーツウエアになる」と近藤社長。従来通り、社長自らがクリエイティブ・ディレクターになり、企画には、意思疎通がしやすい社内スタッフを登用。前「スナイデル」サブチーフ・デザイナーと「ミラ オーウェン」立ち上げメンバーのデザイナーが担う。将来的には社外からも人材を起用する考え。来秋には、シューズブランド「エミ フットウエア」を立ち上げる。客単価は、「アトリエ」が2万2000円、「スタジオ」が9000円、「フットウエア」が2万円を想定する。
さらには、オーガニックフードや栄養サプリメント、エナジードリンクなどといった内面の美を育成する商品も充実する。「マッシュビューティーラボで蓄積した働く女性の健康や美容に関するデータを活用し、どういった効果や効能の栄養素を求めているのかなどの声を拾い、安全性の高い商品を提供する。またスペシャル・コンシェルジュ2人以上が駐在するカウンターを設け、お客さまの体に合ったウエアや体調や悩みに合わせたサプリメントやドリンクを提案する」という。ターゲット層は30〜40代の大人の女性で、ストイックに運動する層40%、スポーツミックスが好きな層30%、スニーカーなどワンポイントでスポーツ要素を取り入れる層30%を予想する。売り上げのシェアは、シューズが40%、オリジナルウエアが35%、スポーツアイテムが15%、健康食品やサプリメントが10%を想定する。
2号店以降は、トラフィックの多い百貨店やファッションビルのファッションゾーンへの出店を計画。標準店舗面積は115�uを予定。「感度の高い提案で『ジェラート ピケ』がファッションフロアに出店してルームウエア市場を拡大したように、『エミ』で新しいマーケットが作れれば」と語る。12月11〜12日には、マッシュHD本社で「エミ」初披露となる展示会を開催する。マッシュスポーツラボは、マッシュHDがあるアライブ美竹ビル1階の「シェ松尾 青山サロン」跡地に世界観を体現したオフィスを構える予定だ。