ファッション

「ピリングス」が99万円のオートクチュール子ども服 「マールマール」とのコラボで

村上亮太デザイナーによるニットブランド「ピリングス(PILLINGS)」は、ベビー・キッズのためのフォトスタジオ「スタジオマールマール(STUDIO MARLMARL)」と協業し、女児用と男児用のオートクチュールのフォーマルウエアをそれぞれ2セットずつ20着限定で受注販売する。フォトスタジオの利用者は、これらのレンタルが可能だ。なお、同スタジオは、ベビー服ブランド「マールマール」が運営している。

ラインアップは、女児用のドレス(90&100cm 44万円、110&120&130cm 55万円)とカラー付きトップスとスカートのセットアップ(90&100cm 66万円、110&120&130cm 77万円)、男児用のベストとシャツ付きのジャケットとパンツのセットアップ2型(90&100cm 88万円、110&120&130cm 99万円)だ。成長スピードの速い子どもに合わせ、10cm単位で6サイズを用意している。

女児用のウエアは、「ピリングス」の手編みニットを担う「アトリエK'sK」が手掛けており、セットアップは10人がかりで編み上げる。村上デザイナーによれば、カラーは「マールマール」のスタイに着想を得ており、ドレスの全面を飾るミニバラは「ピリングス」のアーカイブを用いたという。また、男児用のセットアップは、キルティング作家の岡本洋子が率いるチームが担当し、ジャケットやベストにアメリカ車とチューリップをキルトで施した。「幼少期に母が洋服にパッチワークをあしらってくれたことが思い出。自分のブランドでもずっとやってみたいと考えていた」と村上デザイナーは話す。

今回のコラボは、「マールマール」からの提案をきっかけに始動した。同ブランドの広報担当者は、日本のデザイナーを次世代の子供たちに伝えるプロジェクトの第一弾として村上デザイナーをコラボ相手に選んだという。「社内には『ピリングス』のファンが何人もいた。『マールマール』がラグジュアリーラインを始める上で、価格に見合った価値を提供してくれるデザイナーとして、村上さんの名が挙がった」と話す。8月末に伊勢丹新宿本店や阪急うめだ本店などで外商顧客向け展示会を開催した際には、4点の受注がついた。うち3点は日本在住の中国人による受注だったという。

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