ファッション

東レが雨晴兼用傘向け新素材発表

 東レは、紫外線遮蔽(UVカット)効果や遮熱性、撥水など機能性と発色のよいファッション性を兼ね備えた傘用新素材「ハレルヤ」を発表、オーロラがオールシーズン使用できる雨晴兼用傘として製品化し、2月下旬から大手GMS、百貨店で発売する。「ハレルヤ」は、東レ独自の繊維加工技術を駆使して開発したポリエステル織物。特に紫外線遮蔽効果に優れたフルダルポリエステル糸を加工して高密度に織り上げた。

 2月9日の記者発表で、佐々木幸雄・東レ スポーツ・衣料資材事業部部長は、「憂鬱な雨の日でも、晴れやかな気持ちで傘をさしてほしいという思いをブランド名にした」と話す。テキスタイルの販売計画は初年度5万m(製品5万本)、3年後10万m(製品10万本)を計画している。東レとオーロラとの大掛かりな共同開発は、約3年前、日よけやクーリング効果が実感できる機能素材「サマーシールド」以来、2度目。

 当時、年間500万本といわれた百貨店の傘市場において、「サマーシールド」を採用した商品は2014年度に約10万本を売り上げた。田所秀明オーロラ商品本部第1商品部次長は、「『サマーシールド』に続く、ヒット商品にしたい」と期待している。商品の参考価格は、GMS向けが3980円。百貨店向けは「ニナリッチ」「キタムラ」とのライセンス商品に採用し、7000〜1万円。オーロラは、1896年、洋傘とショールの製造卸売業として創業。ウィメンズ&メンズのレイングッズのほか、マフラーなどネックアクセサリー、帽子事業を手掛けている。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。