福助は、4月22日付で吉野哲・社長(56)が退任し、親会社である豊田通商の田坂寛・執行役員(54)が就任するトップ人事を発表した。吉野社長は、伊勢丹時代の同期で2003年の経営破綻後に福助の社長に就いていた故・藤巻幸夫氏の後任として、05年に同社社長に抜擢。以来、10年にわたって陣頭指揮を執ってきた。非常勤顧問としての肩書は残るものの、第一線からは退く。
田坂次期社長は、豊田通商の生活産業本部長補佐ライフスタイル部担当の執行役員として、繊維部門を統括しており、福助の取締役も兼任してきた。豊田通商は07年に福助と資本・業務提携を結び、09年に連結子会社化、13年に完全子会社化している。