ラルフ ローレンの3月期決算は増収減益だった。また同社の株価は、過去6カ月で25. 4 % 下落している。(5 月13 日現在)
前年同期比81.1%の減益、既存店の売り上げが同96%だった10〜12月期決算を受け、同社は組織の再編成を実施。クリストファー・ピーターソン最高財務責任者兼副社長をグローバル・ブランド・プレジデントに昇格するなどの人事異動も行った。
また、「ラルフ ローレン ブラック レーベル」を終了し、メンズは「ラルフ ローレンパープル レーベル」に、ウィメンズは「ラルフ ローレン コレクション」に統合する。ともにラグジュアリーラインとして出していた「ラルフ ローレン ブラックレーベル」と「ラルフ ローレンパープル レーベル」の2ブランド間の類似性が顧客の中で混乱を招いていることを鑑みて、「ラルフ ローレン ブラック レーベル」の終了に踏み切ったという。それぞれ、既存ブランドに統合することによって統一されたブランドメッセージを顧客に届けることを狙う。
ピーターソン=プレジデントは「今までは地域別に運営していたため、店舗によって商品構成が異なることもあった。再編成で世界中の店の商品構成を共通にし、ブランドの世界観の一貫性を強めていきたい」と語る。同社は、組織編成で年間1億ドル(約119 億円)の経費削減を見込み、フルタイムで働く従業員の5%を解雇する。また、店舗および小売事業に投資を続け、為替リスクへの対策として全商品の値上げを行っているという。