訪日外国人向け免税店を運営するラオックスは婦人靴の製造・販売を行うモード・エ・ジャコモの株式を100%取得し、子会社化する。7月1日付。ラオックスは2月、「第二次中期経営計画」を発表し「店舗のプレミアム」「MDのプレミアム」「人材のプレミアム」の3つの「ジャパンプレミアム」の強化推進を図っている。中でも「MDのプレミアム」としてメード・イン・ジャパンの商品構成の拡充が同社にとって重要な要素だ。同社は6月6日の新宿本店オープンに際し、初のアパレルブランド「オリガミ(ORIGAMI)」をスタート。日本国内でのデザインや縫製にこだわったウエアをそろえる。
モード・エ・ジャコモは百貨店を中心に婦人靴を販売し、今年創業40周年を迎える老舗メーカーだ。「カリーノ」「メダ」「ジージェージー」など国内産の上質シューズを手掛け、今年に入り卸売りの強化を図っていた。
ラオックスは「近年、メード・イン・ジャパンの衣料品、シューズ、服飾雑貨は訪日外国人からの人気が高く、希少性が高まりつつある。モード・エ・ジャコモの株式を取得することは『MDのプレミアム』の強化を図るだけでなく、日本のプレミアムを積極的に発掘し世界中のお客さまへとお伝えする取り組みの契機として考えている」とコメントを発表している。