不正経理問題による第三者委員会の調査を行なってきたエドウインに対し、伊藤忠商事、豊田通商、ワールドの3社が支援に手を挙げていることが明らかになった。
エドウインは、証券取引の損失で500億円超の債務超過になっている模様で、今秋からファッション系企業を軸に支援企業を募っている。第三者委員会の調査結果は11月30日にエドウイン側に渡されており、同社はコンプライアンスの強化に向けて動き出しているという。エドウインのブランド力や国内の生産体制などが評価され、これらの企業が名乗りを挙げた。
今後は、支援企業が受け皿となる新会社を設立し、ブランドや従業員を引き継ぐと見られる。消息筋の話として「支援企業を早めに決めたい。時期については流動的だが、経営自体は現在も安定している。手を挙げた企業が複数あるということは、ブランド価値がある判断されたのだろう」。また、伊藤忠商事は「現時点でコメントできない」、ワールドは「事態を静観して見守っている」とし、ある取引先企業は「今のところ、第三者委員会の報告書や今後の支援などについては、エドウイン側からの説明はまったくない。ただ、取引はいまも継続的に行なっており、取引自体は円滑だ」としている。エドウイン・グループ2011年5月期の売上高は300億円弱と推測されている。