ファッション
連載 エディターズレター:IN FASHION 第49回

セルフリバイバルブームの背景

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ファッションの潮流を読み取る上で、“定番の再解釈”というキーワードをここ数シーズン多く見るようになりました。私たち「WWDJAPAN」も、最近はよく使用している表現です。この“定番の再解釈”にも、いろいろな解釈があります。何だかトンチのようですが、例えば日常になじみ深いスエットやジーンズを“定番”とし、シルエットや素材使いなどで今っぽさを加えると“定番の再解釈”が完成します。もう一つは、ブランドにとっての定番品をデザインし直すことも立派な“定番の再解釈”ですよね。ここ最近のコレクションを取材していると、後者の広がりを特に感じています。

プラダ(PRADA)」2025年春夏ウィメンズ・コレクションは、画面越しで見てもワクワクするような挑戦的スタイルが続きました。ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とラフ・シモンズ(Raf Simons)の2人の対話の深まりにより、従来の「プラダ」らしい新しい違和感と、時代に合わせた新しい鋭さがマッチしたコレクションでした。個人的に最も驚いたのは足元です。11年春夏の厚底ジュートソールや、12-13年秋冬のツートーンラバーソールなど、過去の名品シューズが進化し、ランウエイに帰還したからです。

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2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

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