ファッション
連載 エディターズレター:IN FASHION 第49回

セルフリバイバルブームの背景

有料会員限定記事

ファッションの潮流を読み取る上で、“定番の再解釈”というキーワードをここ数シーズン多く見るようになりました。私たち「WWDJAPAN」も、最近はよく使用している表現です。この“定番の再解釈”にも、いろいろな解釈があります。何だかトンチのようですが、例えば日常になじみ深いスエットやジーンズを“定番”とし、シルエットや素材使いなどで今っぽさを加えると“定番の再解釈”が完成します。もう一つは、ブランドにとっての定番品をデザインし直すことも立派な“定番の再解釈”ですよね。ここ最近のコレクションを取材していると、後者の広がりを特に感じています。

プラダ(PRADA)」2025年春夏ウィメンズ・コレクションは、画面越しで見てもワクワクするような挑戦的スタイルが続きました。ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とラフ・シモンズ(Raf Simons)の2人の対話の深まりにより、従来の「プラダ」らしい新しい違和感と、時代に合わせた新しい鋭さがマッチしたコレクションでした。個人的に最も驚いたのは足元です。11年春夏の厚底ジュートソールや、12-13年秋冬のツートーンラバーソールなど、過去の名品シューズが進化し、ランウエイに帰還したからです。

この続きを読むには…
残り1639⽂字, 画像0枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。