「自分自身が己のヒーローであれ」という個性を謳歌する思いを込めた「プラダ(PRADA)」の2025年春夏は、さまざまなバッグ&シューズを提案した。千差万別の個性を表現すべく、ランウエイに登場したバッグやシューズには、何一つ同じものが存在しなかったという。
アイウエアが近未来的な一方、シューズはアーカイブからインスピレーションを得た。そのほとんどは、ラフ・シモンズ(Raf Simons)が参画する以前、2010年代以前のものだ。
例えばラフィアを使ったエスパドリーユとオックスフォードシューズを組み合わせたようなデザインは、2011年春夏シーズンが着想源。マルチカラーのボーダーとバロックモチーフ、それにバナナの柄を組み合わせたドレスが主役のシーズンだ。
火が吹くようなデザインのパンプスは、12年春夏から。文字通り、火を吹くようにぶっ飛ばす車にインスピレーションを得たシーズンだった。
トゥの部分を異素材で覆ったペリージェーンのパンプスは、12-13年秋冬から。幾何学的なモチーフを多用して、貴族のようにドレスアップしたスタイルを提案した。